「銀座15番街」180号より

Q1. 春に新しく始めようと思っていることは?
Q2. 花咲く季節の思い出、エピソードを教えてください。
Q3 春の銀座でおすすめのスポットを教えてください。

遠山 茂さん 「銀座 久兵衛」チーフ 
  勤続35年。チーフとしてスタッフの指導にもあたる。三人の成人した娘さんがいる。実は甘党でお酒は苦手。
ゲスト写真Q1. 今年で還暦を迎えるので、定年後のことを考えるようになりました。今まで縁のなかった水彩画を始めたいと思っています。あとは37、8年前からやっているゴルフ。ベストシーズンは秋だといいますが、私は春が好きですね。暖かい陽気の中、冗談を言い合いながらコースを回るのは楽しいですよ。一緒にゴルフをするのはたいていお店のメンバー。社長も一緒に回りますよ。
Q2 昭和49年から52年までアメリカのニューポートビーチで寿司職人をしていました。最初に勤めた恵比寿の寿司屋で誘われて。鉄板焼きや寿司バーのある、当時のアメリカでは新しい店でした。まだ駆け出しで腕に自信がなかったし、英語も話せない。初めは周りが何をいっているかまるでわからず、水を欲しいと言われてもウォーターがワーラーとしか聞こえなくて何回も聞きなおしたり(笑)。必死で仕事と会話を覚えましたね。帰国後に恩師を訪ねると、「英語が多少は話せるならホテルとも取引がある久兵衛はどうか?」と紹介をうけ、この店に面接に来て、そこで先代と今の社長と出会い、以来35年もお世話になっています。恩師の一言がなかったら他の店に行っていたのかも。先代と女将さんに妻を紹介され仲人までしてもらって、自分の人生を決めた一言だったのかもしれませんね。

Q3 長崎料理の吉宗の茶碗蒸しをよく食べにいきますよ。茶碗蒸しが大好物なので、大きな器に入っているのが嬉しいですねえ。私はどちらかというと甘党で、帰りには立田野の餡蜜やとらやの羊羹をお土産に買って帰るのがいつものコース。夫婦でゆっくりできるようになったら、やはり銀座に買い物や映画に来ると思います。妻が築地の生まれなので、結婚した頃は昔の松竹本社の裏に住んでいて店まで歩いて通っていたんですよ。子どもが小さい頃は松屋の屋上でよく遊ばせていました。娘たちは銀座中学卒業で成人式も中央区。今の住まいは離れていますが、やはり銀座が安心できますね。
     「銀座? 吉宗」中央区銀座8-9-16長崎センタービルB1

澁江 摩樹さん 「資生堂パーラー」コンシェルジュ
  勤続14年。商品開発や営業に携わった後、東京銀座資生堂ビルのコンシェルジュに。13歳の愛猫「ミースケ君」と過ごすのが最高の癒し。
ゲスト写真Q1 2年前の春に新しく始めたことが2つあり、今年の春はステップアップしたいと思っています。1つは20年ぶりに再開した書道。これまでは臨書で基礎を習い直してきましたが、春からはさらに和歌など作品の背景を勉強したり、自分なりの表現にも挑んでいきたいです。もう1つは飲み友達と始めたマラソン。マイペースでのんびり続けてきましたが、今年初めてフルマラソンに挑戦することに。両方とも日常を離れただ一点に集中するのがとても心地よく、リフレッシュすることができます。趣味の中で自分の内面を見つめて接客に活かすこともできますし、お客様との会話の接点にもなっています。資生堂パーラーでは、この春、創業110周年を迎えるにあたって、新しいお客様と昔からのお客様をつなぐような、新しい展開を考えています。110年間の感謝を込めてお客様をご案内していきたいです。

Q2  父が亡くなって今年の春で丸6年になります。ちょうど桜が満開の時期に亡くなり、しばらくは桜を見るのもつらかったのですが、3年ほどたったころでしょうか、この季節が楽しみになり、花見の席では心の中で父に献杯をするようになっていました。ちょうどお墓参りのときにも桜が咲いているので、いまでは満開の桜が父のことを思い出させ、家族ともう一度向き合うきっかけになっています。散り際が潔い花だ、と桜を好んでいた父の気持ちがわかってきた気がします。

Q3 浜離宮の春の景色がとても好きですね。デパ地下で行楽弁当を買って、友人と一緒に訪れるのが恒例です。都会の中に江戸時代から変わらない空間があるところが面白い。あとは月に1度程度、弊店3階にある資生堂パーラー サロン・ド・カフェにお客として訪れています。いつも1階でお客様をご案内しているので、3階のウインドーから見る銀座はまた違った顔を見せてくれます。私がカフェで好きなのは月替わりのスペシャルパフェ。4月は瑞々しいフルーツをふんだんに使ったパフェがおすすめです。
      
 「浜離宮恩賜庭園」中央区浜離宮庭園1-1


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