70周年を超えて若い人にも愛される
昭和十年(一九三五)創業。初代・今田寿治の寿司職人魂は、若き職人達一人一人にも江戸前の気風の良さとして生き続けている。
当代・二代目の今田洋輔は、かの有名な北大路魯山人と父との親交で「北鎌倉の窯開き」や「関西旅行で父がにぎる席」などにしばしば同行した。知らぬうちに創造する人間を見る幸運に恵まれた。そこで超一流の寿司職人と芸術家のやり取りや、お客の反応を肌で感じたのである。
今や銀座の寿司の代表格として、高級ホテルなどにも出店し「江戸前」を披露し続けている。
平成十八年には、本店向かい側に新ビル店もオープンした。二店共ランチタイムから大賑わい。有名店にありがちな取り澄ましたところがないのも、年配者から若い女性たちに人気の所以か。 (編集部)